ドン・ブルース監督作品。「ミッキーのクリスマスカウントダウン」というDVDに日本語版が収録されています。
クリスマスの話かどうかは日本生まれ日本育ちの私には謎ですが、最後に「ベツヘレム」に行くと言っている男性が出てくるので宗教色強めなんだろうなぁ(たぶん)というのざっくりとした感想。主人公の少年にジャングルブックのモーグリ感を感じたのは多分中東つながり。
体の小さな老ロバと仲良しだった少年が、父からロバを売りにだす事を告げられ「売るならロバを大切にしてくれる人に売りたい」と自ら売りに行く話。ちなみにロバの名前は語呂の関係上日本語版でも「スモールワン」そのまんまか!!!チビ輔とかそんな感覚なんだろうけど、競走馬みたいな名前だな。
ドン・ブルースと言えばディズニーを出た後アナスタシアやアメリカ物語など、ワーナーで長編アニメを数多く監督していた人です。私の勝手なイメージだとこの人の作品ってすっごく暗いの。どんなにコミカルなシーンがあろうともどんなにハッピーエンドで終わろうとも人の心にずっしりと訴えかけるものがある。
この作品の場合だと「お金じゃ測れない価値がある」だとか「諦めなければもとめる人に出会える」みたいなメッセージだと思う。歌もあってコメディシーンもあるけど切なさが一番心に残る。30分のアニメオペラともいえる。
ハッピーエンドで終わるはずなのに切なさが残るこの作品を観終わった後にバッグスバニーのこのセリフを思い出す。
ハッピーエンドなわけないだろ?だってオペラだからさ~オペラ座の狩人より~
にしてもこのDVDやたらと豪華で、この作品の他にも「ミッキーの王子と少年」まで入っている(他は短編)DVDのコンセプト的にはアドベントカレンダーのごとく一日一本作品を観ようぜという感じらしい。しかし、その割には他の作品にクリスマス色が少ない。(クリスマスの定番が多いチップとデール短編の中でなぜクリスマス色が無いリスの冬仕度を選んだのだろうか)
逆に考えれば季節関係なく楽しめるDVDでもある。(舞台は基本冬だけどな!)
ファン的に考えれば「ロバと少年の日本語版が収録されているDVD」ってだけでもかなり価値があると思います。
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