まず、映画を観た直後の感想が、
こ ん な は ず じ ゃ な か っ た の に
めっちゃ泣いた
DVDを借りるとき、頭ゆるゆるのラブコメディを求めて棚をにらんでいました。
私が中学生の時、2005年くらいの頃アメリカのティーンズ向け小説が流行っていました。トラベリングパンツと言えばその代表格。「ゴシップガール・トラベリングパンツ・プリンセスダイアリー」が3大ティーンズ小説と言われるくらいの超有名作品。
当時の私はひねくれていたので「トラベリングパンツ?みんな読んでるから私は読まないね」とトラベリングパンツには手を付けていませんでした。
ティーンズ向け小説と言ったらやはり恋愛ものが多く、その次が友情もの。トラベリングパンツの大まかなあらすじと言えば「性格も体系もバラバラな親友のアタシたちに不思議とぴったりな魔法のジーンズ。この魔法のジーンズがアタシたちの絆を強くする~」のようなものだったのでこれはいわゆる友情系。
主要人物の一人、カルメン役のアメリカ・フェレーラが私の大好きなTVドラマシリーズ「アグリー・ベティ」のベティ役だったのでとりあえず借りてみることに(ブリジット役のブレイク・ライブリーはゴシップガールのセリーナ!)
観てみると今までのイメージがガラっと変わってしまいました。
4人の女の子たちがそれぞれ成長していく物語。それぞれ違う形で成長していく彼女たちを繋いでいたのが一本のジーンズだった。
恋愛は美人のリーナに任せておいて・・・・離婚により離れ離れになっていた父親との関係に悩むカルメン、死んだ母親について受け入れ切れていなかったブリジット、取り残され退屈でみじめな自分にうんざりするティビー(リーナは引っ込み思案が悩みだそう。でも設定上美人なんだしねぇ)
彼女たちがそれぞれに成長していき新しい自分を見つける物語。ジーンズのおかげで成長したのではなく、成長してく過程でジーンズが4人を絶えず繋ぎつづけただけ。
正直この映画の良さは観た人にしかわからない、言葉にできない繊細な何かを持っていると思います。親の再婚、禁じられた恋、命の大切さに初めて気付く瞬間、大きな喪失感。これらのような繊細な感情を上手く表現していてとても切ない。同時に温かい。
私は既に成人していますが、中学生当時の自分がこの映画を見ても何も感じなかったような気もします。16歳を超えているからこそわかる切なさ。
すべての16歳だった女性に観てほしい。そんな映画でした。
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