2015年8月9日日曜日

かなり突然だけどケンタッキーの夏の新作カーネリングポテトについて語らせてくれ

とにかく文句なしにうまいんだこれが。


ファストフードにおけるポテトのあり方は派閥が多く存在すると思う。

細長い物ポテトをつまんで食う(猛者はもちろん2~5本まとめて)マックポテト派

しっかりとした太さのある揚げたてのポテトを頬張るモスバーガー派

そして、芋をそのまま切ったような形をしているのになんとなく味付けされている気がするケンタッキー派



ケンタッキーのポテトにおける謎の味付けに魅了されている人も多いだろう。




しかし、今までのポテトは所詮サイドメニューであり、ハンバーガーやチキンのオマケであった。

カーネリングポテトとの出会い


今年の夏、そいつは急に現れた・・・・・・・・

普段ケンタッキーを利用する際、ドコモのクーポンを使用しているのだが、2015年7月後半事件は起きた。

クーポンのセットについてくるサイドメニューがポテトではなくクリスピーになっていた!!!!!!!!


ただでさえメインメニューがタンパク質であるケンタッキーにおいて炭水化物は貴重なものである。サイドがクリスピーになってしまったツイスターセットにおける炭水化物がトルティーヤのみになってしまったのだ!!!!!

 いったいポテトに何があったんだ!?!?!?!?あの謎の味付けのされているもっさりとしたポテトが急に恋しくなって私はメニューからポテトを探した。必死になって探した。睡眠不足の目をより充血させて探した。


「かーねりんぐ・・・・ぽてとぉ・・・・・?」

何だこのふざけた名前は。祭りの屋台で売ってそうなグルグルしてシャーっとやっていそうなポテトだった。


それより驚いたのは全てのセットメニューについているポテトがすべてカーネリングポテトに変わっていたのだ。クーポンを使うような愚民にはクリスピーがお似合いだと。なんか複雑だ、肉より価値のある芋。


そう考えているうちに、隣のレジに新たな客が来た。いかにもケンタッキーエリートって感じの(数字が)豪華な感じの男性だった。そのケンタッキーエリートは美しい声でこうささやいた


「カーネリングポテトS単品で一つ(美声)」

まずSで足りるのかお前は。しかし、ケンタッキーエリートがS単品で頼むような代物だということは解った。俄然私のカーネリングポテトへの興味は深まった。

カーネリングポテトを手にしたケンタッキーエリートが嬉しそうに店を後にした光景を私はぼーっと目に入れていた。


(いつか・・・・私も食べてみたい・・・・・・)

気が付いたら私の頭はその夜カーネリングポテトに取りつかれていた。


ついにカーネリングポテトを食す


 とある日、私はついにカーネリングポテトを食べようと決心した。メインはチキンではない、カーネリングポテトだ。ケンタッキーエリートの背中を思い出しながら私は赤い看板の下を潜り抜けた。


私はメニューに目を向けた。何を食べるかすでに決まっているが条件反射ってやつだった。
「カーネリングポテトお試しセット カーネリングポテトS+ドリンクM400円」

ドリンクセットってメイン扱いじゃないか。ケンタッキーが芋に本気を出している。迷わず私はこう言った
「カーネリングポテトお試しセット一つ」
ケンタッキーエリート?どこのデブだ?

 ついにカーネリングポテトにありついた。チップスというには厚すぎる芋、一口噛んで見ると「カリッ」と音がする。揚げ物の理想の形である。

 もう一度歯を合わせると、ふわっと広がるケンタッキーポテト特有の謎の味付け。ケンタッキーはケンタッキーポテトを捨ててはいなかった。カーネリングポテトはケンタッキーポテトの良さをより良くしたネオケンタッキーポテトであった。そりゃケンタッキーエリートも単品でわざわざ買うわ。


 そんなカーネリングポテトだが、夏限定らしい。世間様的に夏があと30日もないうちに終わってしまう。今年の夏は芋との出会いに心乱される夏になってしまったとは。かなり刺激的な夏であったなぁと。

2015年8月6日木曜日

突然だけどルーニーテューンズバックインアクションについて語らせてくれ

 7/27、バッグス・バニーの誕生日だった。バッグスの誕生日なんていちいち気にしたことは無かったけど(アイツなんかムカつくし)カートゥーンネットワーク本国公式がバッグスの誕生日を祝っていたので「・・・あっ、あいつ7月生まれなんだ」と初めて知った。


 部屋の片づけ中に卒アルを見つけたら読み込んでしまうタイプなので、もちろん家の中にあるルーニーテューンズ関連DVDをすべて見た。短編は全て網羅できないけど、(だって日本で完全版DVD売ってくれないんだもん)ルーニーテューンズ作品には2つの長編映画がある。何が言いたいかというと


やっぱルーニーテューンズバックインアクションは最高だな!!!!!!!


ルーニーテューンズとは

 ワーナーブラザーズスタジオが作っていた短編アニメシリーズの事である。メリーメロディーズというシリーズ(名前はD社のシリーシンフォニーのパロディ)もあるが、ぶっちゃけ一緒である(というかルーニーテューンズという名前自体もシリーシンフォニーのパロ)

 上記の事実からわかるように、ルーニーテューンズは悪ふざけが非常に大人向けである。それもそのはず、元々ワーナー長編映画のオマケとして同時上映されていた作品なのでターゲットは大人になる。

 私の大好きな作品の一つに「ショービズは厳し(show bis bugs )」という作品がある。あらすじはこうだ。「ダフィーは自称スターであるが、バッグスには敵わない、バッグスを消せば自分がスターになれると奮闘するものの失敗に終わり、最終的には観客の気を引くために世紀の消失マジックと称し、自ら爆死する」といった具合である。

 他にもパロ、メタ、精神崩壊、オチ無しなんでもあり。だからこその「That's all folks(これでおしまい)」なのである。今でいうシンプソンズやサウスパークに近いものだったとも言える。

 しかし、いつしかバッグス達ルーニーテューンズは大人の悪ふざけから子どものためのおバカな友達になってしまった。


スペースジャム

 長編映画が2つあるうちの一つ、スペースジャムを観ていただくと「子どものためのお友達」に成り下がったバッグス達をご覧いただけるであろう。
 まずルーニーテューンズ達は俳優ではなく、ルーニーテューンズの世界に生きている。・・・・この時点でいろいろ察してくれ。

 主演は当時大スターであったマイケルジョーダン。今の日本で言うと妖怪ウォッチで田中将大投手が主演するようなものである。しかも実写で。日本版で観るとプロの声優さんが付いているので特に気にならないだろうが、ネイティブの人が観たらどうだろうか・・・しかも当時人気のNBAスターがいっぱい出てくるのである。

もう一度言う。超人気だけど別に俳優でもないバスケットボール選手がわらわら出てくるのである。

 そしてこの作品で初めて「バッグスの彼女」が出てくる。これで女児人気もいただきだ。しかもちょっと気が強くてセクシーである。いかにも最後の大団円でほっぺにキスしてくれそうな女。(このバッグスの彼女ローラは最新版のテレビシリーズでサイコメンヘラストーカーキチガイとしてレギュラーキャラになっている)

 まぁ超駄作って訳じゃないのだけど、面白さの方向性がコロコロコミックを適当にパクったようなもので黄金期のルーニーテューンズとは違うドタバタ加減なのである。バッグスもそんなにムカつかないし。


ルーニーテューンズバックインアクション

 2004年に公開されたこの映画では、スペースジャムとは打って変わって「大人が本気でふざけたコメディ映画」となっている。ファミリーは無視。始まりはワーナーブラザーズの撮影スタジオから始まる。

 ワーナーブラザーズの社員食堂では、アニメキャラも休憩中の俳優と同じように扱われている。やれと言われてやってるだけなのに差別表現がなんだとぼやくポーキーとスピーディーゴンザレス。実写映画がコケたのはお前のせいだとマシュー・リラードを責めるスクービーとシャギー(おっさんにとってはクルッパーとボロピンな!)



はい!!!メタネタと自虐ネタいただきました!!!!!

 別にメタ自虐だから良いという訳ではなく、この映画は単なる子供向けではないことを表現している。ルーニーテューンズの復活だ。
 
 その後もなんやかんやドタバタして、ダフィーが主人公に殴られダフィーがウォルマートで買い物をしてバッグスがスカしててムカついていろいろあるのだが、

つまり、この映画はなんなのか

劇中、ちょいちょい深いセリフが発されたりする。

「映画から何か学ばなくっちゃね」このバッグスの皮肉に全てが込められている気がする。

 映画は芸術の一つともいえる。しかし、映画=芸術なのであろうか?めんどくさい団体と映画評論家の意見に脅え、純粋に面白いと思うアイディアを心の奥にしまっておくべきなのであろうか。

正直この映画のストーリーはめちゃくちゃである。でも面白い、よくわかんないけど面白い。それでいいのだ。映画とは芸術や表現である以前に娯楽なのだ。
 最後もよくわかんないけどスッキリ終わる。だからこそ楽しいのだ。そんなことを体感させてくれた私にとっての神映画で誰かにとってのクソ映画なのだ。

 
※ちなみに
この映画のアニメーション監督は、ジーニーの作画で有名なエリック・ゴールドバーグである。彼はトムとジェリーテイルズやくまのプーさん2011など、有名キャラクターの出てくる最近のアニメにほとんど参加していると言っても過言ではない。彼の起用とルーニーテューンズの復活に何か深いものをじんわりと感じる。

2015年7月25日土曜日

インサイドヘッド細かいネタ解説&考察~ネタバレあり~

・ムカムカ「恐竜の形じゃないわね」

加工食品大国アメリカ、子供向けに色々なキャラクターの形をしたシリアルやマカロニが定番です。きっとムカムカは恐竜の形ではない=子供向けに作られた食品ではないと察知したのでしょう。

・ビンボンってなんだったの?

ビンボンはイマジナリ―フレンド、つまり空想上の友達です。日本ではあまり馴染みのない概念ですが、「クマのプーさん」に出てくる動物たちは世界一有名なイマジナリ―フレンドと言っても過言ではないでしょう。また、イマジナリ―フレンドを題材とした作品にパワーパフガールズのクレイグ・マクラッケンのフォスターズホームがあります。こちらは役目を終えたイマジナリーフレンド達が住む家を題材としたお話です。ビンボンもあの後フォスターズホームに行ったんだよね・・・・・・・・

・キラキラポニーとレインボーユニコーン

アメリカの女児の好きなものの代表的な要素。「キラキラ・ポニー・レインボー・ユニコーン」それらを詰め込んだ代表的な作品がマイリトルポニー。ライリーの空想のカラーリングを見た瞬間「MLPだ!!!!!」と思いました。

・ライリーのためなら死ねる

ライリーは終盤に、「ヴァンパイアとの恋の島」を新設しています。これの元ネタはきっとステファニーメイヤーの「トワイライトシリーズ」から始まったヴァンパイアブームでしょう。話の内容は、大体「現代に現れたイケメンヴァンパイアが私を守ってくれる♡」というのが定番。ライリーもきっと推しヴァンパイアがいてその彼を元に理想の彼氏を創造したのでしょう。

・誰が誕生日かな~?

アメリカでは、子どもの誕生日会にピエロを呼ぶのが定番ですが、同時にピエロがトラウマになる子どももとても多いです。スティーブンキングの「イット」に殺人鬼のピエロが出てくるように、ピエロはホラーの題材にされることも多いです。日本で言うところの獅子舞的な?



・なぜムカムカはおしゃれ大好きなの?

ムカムカの役割は個性を作ること。実際服選びの裏側にはムカムカがいます。例えば着心地、デザインの良し悪し、自分のキャラに合うかどうか・・・・・
わかり辛いと思う方は脳内にオネェを想像してみてください・・・・そのオネェに一枚のワンピースを与えてみましょう・・・・・・
「あらヤダー!!!なによこのワンピース!!!いかにも男受け意識してる感ミエミエじゃない????逆にモテないおブス感醸し出してるじゃないの!!!!」
ご理解いただけたでしょうか。

また、ライリーの髪型に注目してみると、ライリーはムカムカと同じ髪型をしています。きっとあの髪型はムカムカちゃんの見立てなんでしょうね。
 崩壊前の家族の島にはライリーと両親の像がありましたが、そのライリーはピッグテールと呼ばれる二つ髷の髪型をしています。ピッグテールは小さな子どもの髪型の代表的なものであり、ディズニーシーでも歌われるブルースインザナイトでは、女性が歌う場合「knee pants(短パン)」の歌詞を「pig tail」に変えることが多くあります。

気が付いたら随時更新していこうかな~なんて。

2015年7月24日金曜日

全ての子持ちに見せたい映画~インサイドヘッド感想ネタバレ無し版~


 ピクサー20周年記念作品。話題作なので宣伝も力が入っています(変な方向に)。日本版ではドリカムの歌とともに一般から募集した写真が映画の冒頭に流れるというプロモーションが話題を呼びました(いろんな意味で)。

 宣伝にうるさいことで有名な日本の映画ファンからは「他人の写真を何分か見せられるのに耐えなければならないのか」「なぜエンディングではなく冒頭なのか」と多くの意見が飛び交っています。

 正直私も初め見たときは

「何だこのパワポの最新機能をふんだんにつかったスライドショーみたいなのは??????」

とその映像のショボさに混乱し、気が付けばクスクス笑っているというよくわからない感情に襲われました。

ですが、企画自体はとても素晴らしく、自分や家族の写真が映画館のスクリーンに映し出された人たちにとってはかけがえのない思い出になったでしょう。また、映画の内容がとても素晴らしかったので
 私はこの企画映像をエンディングではなくオープニングに持って来ようと提案した人に感謝の気持ちを込めてレッドブル1ケースを送りたいと思う!!!!
だって凄く心に響いた映画を観た後に良くわからん他人のパワポスライドショーを見せられる、そんな拷問耐えられないよ!!!!







 さて、映画の内容についての感想ですが私が語りたいアメリカンあるあるやメンタルの話が多いのでそれは別記事にして今回はざっくりとした感想を。

まずはじめに映画を観て思ったことそれは「いろいろとエグイ・・・心にグサリと突き刺さるメッセージを込めている」と。

 まず、これは11歳の少女ライリーの頭の中の話。そう、11歳の少女の話なんです。アメリカでは子どもと大人の境目は13歳と言われています(まぁ二十歳超えればどちらもガキですが)。
 また、12歳まではトゥイーン(tween)と呼ばれ、13歳からティーンエイジャーとなります。


つまり、これは思春期になる前の女の子の頭の中の話。子ども時代の終わりかけという本人にとっても親にとってもめんどくさくて複雑な年代。
 その複雑な年代をライリーは引っ越しというライフイベントから気づくのです。ヨロコビとカナシミが消える前のライリーは明るく元気な子でありますが、同時に「空気を読んでしまう子」であるのです。


 例えば、引っ越した先がボロ家だったことに不満を言わずホッケーごっこをして両親を楽しませたり、父親の急な仕事にイライラしている母親にピザ屋に行かないかと勧めてみたり。
 「聞き分けのいい手のかからない子」と言えますが、同時に「感情を押し殺している子」とも言えます。
実際ライリーの脳内でもライリーを悲しませないようにとカナシミに記憶や感情の操作のさせないようヨロコビが奮闘します。
 その結果ヨロコビとカナシミが居なくなってしまい、司令部にはムカムカとビビりとイカリの3人だけでライリーの感情を司ることになります。
 ムカムカとビビリとイカリの3人は別にライリーを怒らせたり怖がらせたい訳ではありません。全て生きるために必要で意味のある感情です。3人はヨロコビがいない間もライリーが幸せになれるように頑張っているのですが、結果ライリーはそっけない態度をとったり怒って出て行ってしまったりするのです。






 ざっくり結末を言ってしまうとライリーは成長するのですが、「親にそっけない態度をとる」というのは成長する上では当たり前のこと。特に女の子は成長が速いから11歳からそんな態度をとっていても普通のこと(女子だけが体育館に集められるのもちょうどライリーくらいの年頃だしね☆)

 ですが親にとってみてはどうでしょう「昨日まで聞き分けのいい子どもだった自分の娘が急にそっけない態度をとった」事は大事件なのではないでしょうか。

私が感じ取ったこの映画のメッセージとは

「子どもがヨロコビ以外の感情を見せていることは悪いことではない。それらの感情を押し殺すことの方が問題である。」

 なぜ悪いことではいのか、なぜ問題なのかは映画を観てから感じとってください。そしてこの映画の原題はInside Out(中のものを外に出す)頭の中の感情が外に露見するという意味でもあり、「感情の表出」の意味でもあるダブルミーニングなタイトルなのです(最近のディズニーによくあるやつだね☆)





この映画、「子どもに見せたい映画です♡」みたいなコメント寄せてるママさん()や評論家()がいますが、私にとっては子どもには見せたくない映画だなと思いました。

 感情というものは自由なものであってこれが良いからといって変にコントロールするものではないということをこの映画から感じとりました。リアルライリー年代の子たちには自由にヨロコビやカナシミ達を脳内で遊ばせてほしいと思います。
 そしてリアルライリー年代の子を持つ親にこの映画を観てもらい、「あたなの子どもが悲しんだり怒ったりしても、それは普通の事、ヨロコビ以外の感情たちもその子の幸せのために頑張っているんだよ」という事をわかってもらいたい。

 約2時間の映画内では引っ越ししてから数日間カナシミを押し殺していたライリーですが、実際の子どもたちが13歳になるまでの2年間を考えるとどれだけの期間カナシミを押し殺す事になるだろうか、そしてヨロコビ以外の感情の大切さに気づくまでどれだけの時間がかかるだろうか。

 そんな複雑なトゥイーン時代を理解して欲しい。そのためにこの映画があるのではないかと思える程グサグサと心に刺さる映画でした。

だから私は「子どもに見せたい映画です♡」とか言ってる奴にちゃんと映画を観ていたのかと問い詰め瞼引っ張ってもう一度観せてやりたい。

 子どもにいつまでも「子ども」を求めてはいけない。そして成長をコントロールすることはできない。成長する事は大人にとっても本人にとっても複雑で大事件である。そんなことを気づかせ、子どもの終わりの難しい感情を思い出させてくれた切ない映画でした。
 でもギャグの質が良いからただ切ないだけにならないのがニクイぜ☆

2015年6月13日土曜日

トゥモローランド感想~おもしろい?orおもしろくない?~

 待ってました!!!4年前D23expoJapanの発表を見てから楽しみにしていたという人も多いのでは?

その頃は内容を隠しに隠し続けてちら見せ、さらには映画に出てくるプルス・ウルトラ(前に進み続けよう)という組織のSNSアカウントを作り、我々にワクワクを提供してくれました。

怖ぇよwww
そんなノリが続いたので、情報をずっと追っていた人は私のようにドラマLOSTのような壮大な謎解きストーリーを想像した人も多いのでは?

しかし、日本版の予告では「ディズニーランド」推し
 最近ディズニーシーのストームライダークローズのニュースによりパークのBGS(バックグラウンドストーリー)に注目が集まっているので、スペースマウンテンなどパークのアトラクションが絡んでくると思う人も多かったでしょう。(実際スモワのシーンあるし)


それでは実際どんな映画だったのか

その人が見た予告によって印象が全く異なると思ったのですが、本編のざっくりとした印象だとこちらの予告が一番近い

 そう、とにかくアクションシーンが多いんです。カワイイ洋ロリアテナちゃんも現代のシーンに登場したと思ったら超人キック、超人パンチ、超人走り・・・・・・

 多分この映画の3分の1は戦ってるんじゃないかなというくらいには戦ってます。また、ロボット(AA)とはいえ首チョンパシーン、善良な市民やられるシーンあり。

Q.ディズニーだよね?????あのトゥモローランドだよね?????なんでこんなエグイシーンあるの?????

A.監督はMrインクレディブルで殺人シーンを入れたりレミーのおいしいレストランでネズミの死体シーンを入れたブラッド・バードだぞ?

 とはいえちゃんとディズニー映画、夢見ることを忘れないドデカいメッセージをガツンと入れてくれています。
 映画本編では、ウォルトのデの字もセリフには出てきません(たしか)ですが、映画の中のトゥモローランド計画のようなプロジェクトは実際にありました。実験都市エプコット計画(このキーワードで検索してね☆)。そのエプコット計画をベースとして作られたんだなぁと感じる印象がありました。

 正直言って、映画自体は謎解きなんかしなくてもこの映画が伝えたいことをラストにガツンと持ってきてくれているので頭を使わずとも楽しめる映画でした。


それじゃあstop plus ultoraなどのアカウントはなんだったのか

私が思うに、映画本編で表現しきれなかったものの補完なのではないかと思います。映画本編では、プルス・ウルトラについて言及しているシーンはほんの数分です。ですが、映画がアメリカで公開された後もstop plus ultoraのアカウントは続いていました。また、Before Tomorrowlandというノベライズとはまた違ったスピンオフ小説を出しています(しかも超分厚いの!)
 深く考えようとすれば謎は数多くあります。なんで万博のアトラクションが入口だったのか、なぜあの人が審査員だったのか、でも映画の重要なメッセージを受け取るにはそんなこと考えなくてもいいのです。シンプルに楽しめるけど深く考えようとすれば深く入り込める。これぞファミリーエンターテイメントの醍醐味なのでは?(エグイシーンいっぱいあるけど)

 そして、主人公と言える人物が二人いるというのも、見る人によって印象を変える要因の1つだと思います。
少女ケイシ―視点で見れば、17歳の冒険と成長のジュブナイル、
おっさんフランク視点で見れば、中年の復活物語ともいえる。

 一度体験しただけでも楽しめるけど、深入りすれば深入りしようとするほど楽しめる。そんなパークのアトラクションのような映画でした。

2015年3月10日火曜日

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイの正しい楽しみ方

 今年一のクソ映画とも言われているフィフティ・シェイズ・オブ・グレイですが、とあるテストをするとこの映画を存分に楽しめるかどうかがわかります。


【問題】とある超イケメン若手実業家が、彼氏いない歴=年齢の普通の女の子である貴女を見てこう言いました。「ふぅん、君って面白いね。」そう言われた貴女はどう思いますか?

1.こんな私を?と思いながらも彼に心を惹かれる。

2.こんな凄い人が私なんかに興味を持つはずがないと思い、落ち込む。

3.どこの夢小説だよwwwwとバカにしながらも、過去の自分の黒歴史を思い出し恥ずかしくなる。

3を選んだあなた、おめでとうございます。


 まず、この作品の原作小説をウィキペディアで検索すると、女子大生の主人公が、若く有能だがサディストの性的嗜好を持つ大富豪の男性と知り合い、主従契約を結ぶという内容の恋愛小説。もともとは『トワイライト』シリーズのファンフィクションとして書かれたもので、オンライン小説として発表され、2011年に書籍化された。~ウィキペディアより~

つまりトワイライトのエロ同人かよ!!!!!


 そんなファンフィクションなので、作者の意図としては「良い作品を作ろう」というよりは「自分の夢が詰まった作品が無いから自分で作ろう」の方が多いのです。

 一般の主婦の夢が詰まったこの作品ですから普通の映画ファンが観ても「なんだこの雑な作品は!!!」となるでしょう。


 この映画は官能映画でもありながらツッコミ不在のエロギャグ映画とも言えるのです。(エロマンガの広告とか思わずツッコミたくなるの多いでしょ!あれだよあれ!)


 この作品が「女性を虜にした」のは「官能的に虜にした」のではなく「共有できるエロトークの材料」として虜にしたのでしょう。


 女性は噂話はもちろん、案外下ネタも好きだったりします。でも普通の会話で下ネタを議題にするキッカケが無い。そんな中現れたのがこのフィフティシェイズオブグレイだったのではないでしょうか。

 アナとクリスチャンの恋や性生活をキッカケに自分の恋愛観について語る。これぞ女子会(特にモテない女の)


 身近な実在の人物の恋はツッコミづらいけど、架空の人物ならガンガンツッコミ入れられる!実はこの映画はそんな女子会の為の映画なのです【断言】


 貴女がもし自分がモテてると思うならこの映画は男性と観に行きいちゃつくキッカケにしましょう。

 貴女がもしモテない女だと思うなら友人のモテない女を数人つれて映画館に行きましょう。もちろん上映後に飲み屋の予約を入れて。

 貴方が男でエロを求めるなら観ない方がいいです。観ても「女ってこんな事考えるのか」がわかる位しか得は無いです。

【マジ最高!】はじまりのうた

最高の音楽映画!

この監督は友達とも恋人とも違う絆を描くくのが上手すぎる。新しい仲間が増えていく様子家族や恋人ともう一度絆を深める様子、すべてが美しい。

 ワンス ダブリンの街角での監督最新作のこの映画。ワンス~の方はまるで誰かの記憶を覗き見しているかのようなリアルさと切なさがあったけど、はじまりのうたは夢を見ているようなスッキリとした感情が沸いてくる。


 音楽映画とのことで、挿入歌たちは最高!キーラ・ナイトレイってこんなに歌上手かったんだ!そして歯並び悪かったんだ(そこが可愛かった)そして参加してるミュージシャンが妙に豪華。

 キーラ・ナイトレイ演じるグレダの元彼役がマルーン5のアダム・レヴィーンなんだけど、歌声が特徴的すぎてマルーン5の曲にしか聞こえないw

 そして歌は一瞬(ラップだけど)しか歌わないけどいい味出し過ぎてる成り上がりトップスター役のシーローグリーンよ!!!ハマりすぎ!!!

 そしてこの映画は500日のサマーのIKEAデートに次ぐ「イヤホンスプリッターデート」を考案し私をキュンキュンさせている。

とにかく観ればすっきりとした気持ちになれる(オチも最高!)そんな映画でした。