前回ではエイブリー(アヴェリー)と書きましたが、めんどくさいので今回はエイブリーで統一します。(その方が言いやすいし)
©disneyをいったん離れて©disneyに戻ってこようとのことで、戻ってきた先は「ロジャーラビット」厳格にはタッチストーンピクチャーズの作品ですが、親会社もそうだしランドにあるので©disneyで良いじゃんってことで。
ロジャーラビットはディズニーランドにあるトゥーンタウンのモデルになっている作品ですが、作品自体はディズニーリスペクトよりもテックス・エイブリーリスペクトが強く見受けられる作品だなぁと私は思います。(小ネタだらけだからそうだと言い切れないけど)
その1.ジェシカ・ラビット
テックス・エイブリーが手掛けた作品には美女が多く登場します。今放映するとフェミニスト団体から怒られそうな感じの美女ですが、その美女たちに興奮する男性の滑稽さを表現している・・・・とでも書けばめんどくさい人に絡まれないかなぁって感じです。そんな美女ぞろいの中で一番有名なのかこちら、おかしな赤頭巾(1943)に出てくる赤頭巾でしょう。
ジェシカっぽいと思いません?というか赤頭巾さんがジェシカのモデルと言われています。
・・・・・実際そう言われているだけで、カートゥーン美女のステレオタイプを詰め込んだのがジェシカなんだと思うんですけどね。そう言われていて有名なのでその1に
その2.目が飛び出す表現
ルーニーテューンズにエイブリーが加入した際、彼は顔を引き延ばしたり縮めたりすることによって表情に動きを出す演出方法を採用しました。
その後MGMに移った後、その表現方法はより強調されるようになります。って言ってもよくわかんないからとりあえず動画で見て
・・・・この時代のアニメはスターシステムを採用しているのでキャラの使い回しは当たり前。
ロジャーラビットでも、彼のアニメと同じくらい激しく目が飛び出す表現を多用しています。
その3.そもそも時代背景的にこの人の功績が大きい
なんだかんだ言ってもルーニーテューンズという作品を好転させた人物であり、多くのアニメーターが尊敬する人物なんですよ。そりゃ~リスペクトするしかないじゃないですか。舞台は40年代後半のアメリカなので、エイブリーさんがイケイケの頃ですよ。ルーニーテューンズってデカいシリーズに影響を与えた人物なので当時のアニメの流行もこの人が作ったようなものだと思うんですよ。
ディズニーアニメでも、1940年代以降の作品ってギャグが過激だと私は思ってます(例:チップとデールシリーズ)
つまり、流行ってたスタイルなんだからどうしてもそうなるでしょうよと思うのです。
トゥーンタウンがディズニーランドにある話
これらの話から、めんどくさいロジャラビオタク(正しくはカートゥーンオタクなんだろうな)の中にはトゥーンタウンはディズニーランドにあるべきではないという人もいます。(めんどくさいよね~)
私としては、トゥーンタウンは「アニメ版ハリウッドスタジオ」的な立ち位置なんじゃないかな~って思っています。
エディ・バリアントがトゥーンタウンに入ったときに住民たちが歌っていた曲「smile darn ya smile」
。これはワーナー作品フォクシーの怪電車(1931)で使われた曲です。
東京のトゥーンタウンでもこの曲は流れていて、なんとも不思議な話ですが、ワーナーがディズニーの模倣をしていた時代の曲がディズニーランドで流れているってことになります。
そしてルーニーチューンズのテーマ曲でおなじみの「壊れたメリーゴーランド」という曲も東京のトゥーンタウンで流れています。ライバル会社のアニメですが、アニメ界のハリウッドみたいなところを再現してるんだからそれでいいんだと私は思っています。
さて、©disneyからいったん離れて戻ってきてみると、短編アニメの世界に触れてみたくなったでしょうか?
この沼深くて楽しいからみんなおいで!!!!