ファストフードにおけるポテトのあり方は派閥が多く存在すると思う。
細長い物ポテトをつまんで食う(猛者はもちろん2~5本まとめて)マックポテト派
しっかりとした太さのある揚げたてのポテトを頬張るモスバーガー派
そして、芋をそのまま切ったような形をしているのになんとなく味付けされている気がするケンタッキー派
ケンタッキーのポテトにおける謎の味付けに魅了されている人も多いだろう。
しかし、今までのポテトは所詮サイドメニューであり、ハンバーガーやチキンのオマケであった。
カーネリングポテトとの出会い
今年の夏、そいつは急に現れた・・・・・・・・
普段ケンタッキーを利用する際、ドコモのクーポンを使用しているのだが、2015年7月後半事件は起きた。
クーポンのセットについてくるサイドメニューがポテトではなくクリスピーになっていた!!!!!!!!
ただでさえメインメニューがタンパク質であるケンタッキーにおいて炭水化物は貴重なものである。サイドがクリスピーになってしまったツイスターセットにおける炭水化物がトルティーヤのみになってしまったのだ!!!!!
いったいポテトに何があったんだ!?!?!?!?あの謎の味付けのされているもっさりとしたポテトが急に恋しくなって私はメニューからポテトを探した。必死になって探した。睡眠不足の目をより充血させて探した。
「かーねりんぐ・・・・ぽてとぉ・・・・・?」
何だこのふざけた名前は。祭りの屋台で売ってそうなグルグルしてシャーっとやっていそうなポテトだった。
それより驚いたのは全てのセットメニューについているポテトがすべてカーネリングポテトに変わっていたのだ。クーポンを使うような愚民にはクリスピーがお似合いだと。なんか複雑だ、肉より価値のある芋。
そう考えているうちに、隣のレジに新たな客が来た。いかにもケンタッキーエリートって感じの(数字が)豪華な感じの男性だった。そのケンタッキーエリートは美しい声でこうささやいた
「カーネリングポテトS単品で一つ(美声)」
まずSで足りるのかお前は。しかし、ケンタッキーエリートがS単品で頼むような代物だということは解った。俄然私のカーネリングポテトへの興味は深まった。
カーネリングポテトを手にしたケンタッキーエリートが嬉しそうに店を後にした光景を私はぼーっと目に入れていた。
(いつか・・・・私も食べてみたい・・・・・・)
気が付いたら私の頭はその夜カーネリングポテトに取りつかれていた。
ついにカーネリングポテトを食す
とある日、私はついにカーネリングポテトを食べようと決心した。メインはチキンではない、カーネリングポテトだ。ケンタッキーエリートの背中を思い出しながら私は赤い看板の下を潜り抜けた。
私はメニューに目を向けた。何を食べるかすでに決まっているが条件反射ってやつだった。
「カーネリングポテトお試しセット カーネリングポテトS+ドリンクM400円」
ドリンクセットってメイン扱いじゃないか。ケンタッキーが芋に本気を出している。迷わず私はこう言った
「カーネリングポテトお試しセット一つ」
ケンタッキーエリート?どこのデブだ?
ついにカーネリングポテトにありついた。チップスというには厚すぎる芋、一口噛んで見ると「カリッ」と音がする。揚げ物の理想の形である。
もう一度歯を合わせると、ふわっと広がるケンタッキーポテト特有の謎の味付け。ケンタッキーはケンタッキーポテトを捨ててはいなかった。カーネリングポテトはケンタッキーポテトの良さをより良くしたネオケンタッキーポテトであった。そりゃケンタッキーエリートも単品でわざわざ買うわ。
そんなカーネリングポテトだが、夏限定らしい。世間様的に夏があと30日もないうちに終わってしまう。今年の夏は芋との出会いに心乱される夏になってしまったとは。かなり刺激的な夏であったなぁと。
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